2013年5月29日、>The Wall Street Journalは、アップルが「iPhone」や「iPad」の生産を委託する業者について、現在のフォックスコン一社への依存から脱却し、多種多様なサプライヤーを加え、それらに均等に分配していくだろうと報じています。

アップル製品生産委託業者 フォックスコン



今回の報道では、サプライヤー分散の一環として2013年後半に出荷されると噂されている「廉価版iPhone」の組み立ての大部分を台湾のペガトロン社が請け負うだろうと報じています。
ペガトロン社は、主にアメリカのヒューレット・パッカードやマイクロソフトらと契約、生産を請け負うことで業績をグングン伸ばしてきた企業で、名実ともに申し分ないでしょう。
この話は突然降って沸いた話ではなく、実はペガトロン社の前身であるアルファ・トップ・テクノロジー社は1999年に初代iBookについて当時アップルと契約を交わしており、アップルとは古くから交流のある企業なのです。

アップル製品生産委託業者にペガトロンが加わる

フォックスコンのCEOと故ジョブズ氏が親しかったこともあり、アップルと強力なパートナーシップを結び、一社で多くのアップル製品の組み立てを担当してきました。
しかし、2012年に発売された「iPhone5」の生産の際に工程の遅延やストライキなど大きな問題が起こり、アップルの承認を得ず部品メーカーを独断で変えたこと、過酷な労働環境で従業員が死亡するなど様々な問題が浮き彫りとなり、アップル社が新CEOのティム・クック体制に移行したこともあって、「iPad mini」など一部製品の生産が台湾のペガトロン社に移行していました。

最近、フォックスコンが自社でコンテンツや製品の生産に乗り出す報道がされていますが、今回のアップルの動向を重くみて自社製品の提供という方向に動いたのかもしれません。
ティム・クック氏がCEOとなったことでアップルには変革が起きつつありますが、サプライチェーンにどのような影響があり、毎回起きるiPhoneの在庫不足がどれだけ改善されるか注目です。