分解でお馴染みのiFixitが、さっそく新型『MacBook Air』の分解を試みました。
2013年6月11日に公開された分解レポートによると、バッテリー容量が450mAhも増加しており、その秘密はSSDの小型化にあるようです。

41f4SIXCTlL12-MBA_TeardownCredit:iFixit 左が2012モデル、右が2013モデル

上図が前モデルと新型を比較したもの。赤枠で囲まれた部分がSSDメモリモジュールであり、従来よりも小型化されていることが分かります。赤枠のサイズで見てしまうと横幅は変わらないようにもみえますが、実はメモリ単体の大きさをみると縦にも横にも小型化されていることがわかります。

その結果、そのスペースを活かして2基の分割リチウムポリマーバッテリーの容量が増加し、従来の7.3V/6700mAhから7.6V/7150mAhに増加しています。450mAhと聞くと大した量に感じない方もいらっしゃるかもしれませんが、昨今の集積化するラップトップ端末においては大幅な増量といっても過言ではなく、設計者の苦労が見て取れるものとなっています。

なお、小型化されたサムスン製SSDはSATA接続ではなくPCIeで接続されており、SATAの最大転送レートを大きく上回る好成績を記録しています。

まさに「体感満足度の向上こそが今後のPC戦略でのカギ」というのを体現しているマシンですが、このような芸当が受け入れられるのも競合製品がないMacならではといったところかもしれません。仮にWindowsマシンで同じようなことをしてしまうと、競合の存在やベンチマークだけが取り上げられるといった事態になりかねないだけに、アップルの “ノーライセンス戦略” がここにきて活きていると、個人的には感じました。

iFixit
AppleInsider